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遠距離介護はどうしたらいいの


田舎で暮らしている親が、突然認知症になったり倒れたりした場合、遠距離介護になる可能性があります。もちろん、親が住んでいる近所に兄弟が住んでいるような場合には、兄弟がとりあえずは介護することになるでしょうが、兄弟全員が都会で働いているような場合には、長男である自分が実家にもどるか、あるいは、親を呼び寄せるかの選択をしない限り、「遠距離介護」が始まります。



しかし、現実問題として、都会で働いて妻子の面倒を見なければならないあなたが、親の介護のために実家にもどることはまずできないでしょう。

そうかといって、親も住みなれた田舎を離れて、あなたの元へかんたんに行くというわけにもなかなかいかないものです。

そうなると、遠距離を通いながら介護することになりますが、そのときに一番問題になってくるのが、遠距離に必要な交通費、それに加えて介護費用など金銭的負担の問題です。

こういう状態も1年ぐらいなら何とか続くこともできるでしょうが、それ以上になると、あなた自身の老後生活が成り立たなくなってきます。

確かに、遠距離介護の場合、新幹線、飛行機の早期割引や回数券を上手に利用することで、少し交通費を抑えられ、飛行機での移動が可能なら、航空会社の介護割引制度も利用できます。

それでも、何回も通うことになると、相当の交通費を覚悟しなければならないでしょう。
ですから、兄弟がいる場合には、交通費の負担などについては、きちんと家族で話し合っておくことが大切です。

兄弟間で交替に親の介護ができるなら良いでしょうが、仕事の関係や距離の関係で実際に介護できる兄弟は限られてくるはずです。

そんな場合には、介護ができない人が金銭的負担をするなどして、トータルとしての介護の負担のバランスを考えておかないと、兄弟間で不満や不平が溜まって、兄弟仲が悪くなることもあるので注意が必要です。


最期にもうひとつ留意しておきたいのが、夫婦で親の介護を見る場合、どうしても妻のほうの負担が大きくなりがちになって、妻の精神的そして金銭的ストレスも極度に達し、ウツになったりすることもあり、最後は「介護離婚」ということにもなりかねません。

いずれにしても、介護は先が見えず長期戦になる可能性が高いので、周囲との協力体制をしっかり敷いて、お互いに無理がないような介護体制にしておくのが肝要です。




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