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老後の住宅ローンを組むには


退職後に住宅ローンを組むことは、長期にわたった収入の保証がないので、非常に難しいといわれています。

若い頃の借金は、銀行も簡単に承諾してくれるため、借金はすぐに貸してくれるものだと思い込みがちですが、実は、借金できるというのは、非常に幸運なことなのです。



最近では、住宅ローンの審査が厳しくなり、長期にわたって安定した収入がないと、とても20年などという長期の借入はできません。

ただし、数百万円程度なら、返済期間も短くて済むので、貸してくれる可能性も高まりますが、いずれにしても、それなりの準備資金を用意しておくことが第一です。

定年後に最も住宅ローンを組みやすい方法としては、「親子リレーローン」や「親子ペアローン」というのがあります。親子関係が良好なら、お子さんに相談してみるのもよいでしょう。

親子リレーローンは、親が借りたローンを、将来、子どもが引き継いで返済するタイプの住宅ローンで、親子で連帯債務を負うものです。親が一定の年齢までローンを返済し、その後の返済を子どもが引き受けます。


たとえ申込者である親が高齢でも、ローンの後継者が条件を満たせば、申込者の年齢に関係なく25〜30年のローンが組めます。死後、購入した自宅を子どもに遺すつもりなら、この方法が考えられます。

親子ペアローンは、最初から親子それぞれが資金を出し合って、住宅ローンを返済していくもので、審査時に親と子の収入を合算して扱えるので、借入の限度額をアップすることができます。

そのほか、親子ペアローンのメリットとしては、区分登記することで固定資産税などが安くなります。2世帯住宅を区分登記すると、住戸が2戸とみなされますので固定資産税の軽減をそれぞれに対して受けることができます。ただし、この場合は、耐火壁で区分されているとか、入り口が分かれているなど一定の条件を満たしていなければなりません。

住宅ローン控除が親と子のそれぞれのローンごとに適用され、ローン負担により物件の共有が可能になり、賃貸などへの転換もできるようになります。

また、金銭面だけでなく、二世帯住宅によって、「退職後の孤独感が薄れる」「孫といっしょに多くの時間が過ごせる」「介護が必要になったとき面倒を見てくれる子どもがそばにいる」など、さまざまなメリットがあります。




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