|
★ 毎月必要な生活費と年間必要額を洗い出す 生命保険文化センターの調査(2016年度 生活保障に関する調査)によると、老後生活に「不安感あり」の人は86%。そのうち81%が、「公的年金だけでは不十分」と感じています。2019年10月には、消費税は10%に引き上げられる予定で不安は募るばかりです。 定年後に毎月必要な額はどれくらいなのでしょうか。同じ調査では、夫婦2人で老後生活を送るうえで必要と考えられている最低日常生活費の平均は月額22万円、ゆとりのための上乗せ額は12.8万円です。 このことから夫婦でゆとりのある老後を送るための必要額の目安は月額34.8万円と考えられますが、あくまでも平均額で、参考値にすぎません。たとえば、定年後に住宅ローンが残る人とそうでない人とでは必要な生活費は異なるのが当然です。 ちなみに、総務省「家計調査報告(2015年)」によると、高齢夫婦無職世帯の毎月の実収入は21万3,379円、支出は24万3,864円となっており、約6万2,300円足りないという数字になっています。 ★ 自分にとって本当に必要な生活費を把握する 老後の必要額は人それぞれです。現在の生活水準に照らし合わせて、自分にとって本当に必要な額を計算しましょう。 まず、基準になるのが現在の月額生活費。毎月の決まった必要支出と毎年の必要支出を分けて考えます。毎月の決まった必要支出は、住居費・食費・水道光熱費・通信費といった毎月支払いが発生する生活費です。 これとは別に、旅行代や洋服代、自動車関連費用、固定資産税など、毎年一定の支出があるものを洗い出します。 「毎月の生活費×12+年単位で必要な費用」が1年間に必要なお金です。この総額を12で割れば、毎月必要な生活費が算出でき、これにより老後の毎月の必要額が判明します。 この機に一度試算しておきましょう。将来、支出額が大きく変わったら、そのときに計算し直してください。
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||