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★ 足りない額がわからないと対策は打てない 要するに、純資産額や毎月の必要額を把握すれば、老後の生活費が具体的に見えてきます。 いつ死が訪れるかで結果は大きく異なってきますが、こればかりは「神のみぞ知る」ですから、厚生労働省が発表している平均余命を目安にするといいでしょう。これらの材料が揃えば、簡単に老後資金の過不足を計算できます。 「@ 我が家の資産と借金の現状を把握する」の票で求めた「純資産額」に「退職金額」と、「ねんきん定期便」に記載された年金額(年額)×年金受給年数(現在の年齢+平均余命−年金受給開始年齢)で求められる年金の受給総額を足したものから「毎月の必要額×12×定年後の想定余命(現在の年齢+平均余命−定年年齢)を引けばいいのです。 この時点でプラスなら心配はいりません。問題はマイナスになったときです。このマイナス額が、老後までに準備する必要がある金額です。 まずは定年までに資産を増やせるかを検討します。仮に1,000万円足りなくても定年まで10年あれば、毎年100万円を何らかの方法で用意すればいいわけです。 生活レベルを下げることに抵抗があるかもしれませんが、同時に毎月の生活費のムダを見直すことで支出削減を考えます。 本当に必要なものは何かを見つけ直すと、不要な支出が意外に多いことに気づくはずです。 なにより「老後の準備として年100万円必要男性から月9万円を貯める」といった目標を明確にできます。 それによって、掲げた目標を達成しやすくなるという効果も期待できるので、この計算はなるべく早く行いたいものです。この作業は老後資金の過不足算出だけが目的ではありません。老後のライフプランや心構えを作るうえでも大きな意味があります。 逆に老後資金が「十分ある」とわかれば、不安ばかりが先に立ち、老後を楽しめなかった人も気が楽になるはずです。 節約は否定しませんが、お金は使ってこそ意味があるものです。余裕があるなら、頑張った自分に旅行などのご褒美をあげてもいいのではないでしょうか。
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