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飲み合わせや食べ合わせ気をつけないと、体調を治すために飲んでいる薬が、逆効果になってしまう可能性もあります。 ★ アルコールと一緒に薬を飲んではいけない 薬には、飲み合わせや食べ合わせによって効果が変わってくるものがあります。薬の効能を最大限に発揮するテ目にも、気をつけるようにしましょう。 たとえば、解熱、鎮痛剤はお酒と一緒に飲むと、胃腸を痛めやすいので、注意しなければなりません。 また、精神安定剤や睡眠薬もお酒と一緒に飲むと、薬の作用が強まるので危険です。 睡眠薬とお酒の併用は昏睡状態に陥る危険性があるので避けましょう。その他、高血圧の薬は、アルコールの持つ血管を広げる作用との相乗効果で血圧を下げすぎてしまい、めまいを引き起こす危険性があります。 糖尿病の薬も、アルコールとの相性が最悪です。アルコールは肝臓の代謝能力で分解されますが、肝臓に強い負担がかかると、肝臓がブドウ糖を生成できなくなります。 ここで糖尿病の薬が血糖値を下げるために働いた場合、低血糖になって意識を失うかもしれないのです。 糖尿病の薬の中には、アルコールと併飲すると副作用が強く出るものもあり、とても危険です。 薬とアルコールは、基本的に相容れないものだと心得ましょう。 ★ 牛乳やグレープフルーツは特定の薬と相性が悪い 体調を崩したときに、抗生物質を処方されることも多いと思います。抗生物質を飲むときに気をつけて欲しいのは、牛乳です。牛乳はカルシウムなどの栄養素が多い食品です。牛乳に含まているカルシウムが、一部の抗生物質の効き目を弱くしてしまうのです。 血圧を下げるカルシウム拮抗薬(特にジヒドロピリジン系のカルシウム)を飲んでいる人はグレープフルーツに気をつけなければなりません。もちろんこれには、グレープフルーツジュースも含まれます。 グレープフルーツに含まれている成分が薬の代謝を遅くし、血液の中に薬の成分が長くとどまってしまうのです。その結果、急な血圧の低下などを招く危険があります。 ★ 貧血の治療中でもお茶を飲んで大丈夫、ただし風邪薬とお茶は合わない 以前は「鉄欠乏症性貧血の治療に使われている鉄剤は、紅茶や緑茶などと一緒に飲んではいけない」といわれていましたが、細菌の研究結果ではほとんど影響がないと分かりました。ただし、お茶の種類によってはカフェインを含む風邪薬と一緒に飲むと、頭痛の原因になってしまう可能性があります。 ★ 効果を最大限に発揮させるためにも薬は白湯やぬるま湯で 薬は、やはり飲むのが一番です。そして冷たい水よりも白湯やぬるま湯で飲むことをおすすめします。 白湯やぬるま湯は、胃を温めて血流の流れをよくするので、冷たい水で飲むよりも薬の吸収が速くなるのです。 また、水を多く飲むと薬が溶けやすくなるため、効き目がきちんと表れます。さらに粘膜に薬が付きにくくなるため、胃や食道を保護する効果も見込めます。少量の水で飲もうとすると、薬が粘膜に付いてしまい、炎症を引き起こす可能性があるのです。高齢者だけでなく若い人でも水の量には十分ご注意ください。 目安はコップ1杯(200ml)。できればそれ以上の量の水で、飲むことをおすすめします。 |
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