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退職後は、「妻といっしょにハワイへ行こう」とか、「山奥にある温泉地でゆっくりと保養してみよう」などと、いろいろと夢を膨らませている男性は多いものです。 ですが、突然、妻から「離婚したい」といわれる場合だってあるのです。 特に、企業戦士となって家庭を顧みず、会社一筋で働いてきた人は、ある日突然妻から離婚を言い渡されるというパターンです。 本人は、家族のために必死で働いてきたつもりでも、妻は家庭を顧みない夫に嫌気がさしたのです。一般の家庭でも、妻が離婚を言い出さないだけで、気持ちの上ではすでに心が離れてしまっていることだってあります。 そうならないためにも、退職後、もっとも身近にいる妻との人間関係を再構築する必要があります。この世で一番大切なのは、子どもでも孫でもなく、世界にたった一人しかいない妻なのです。 「結婚生活は何十年もの積み重ねでできあがっており、何で今さら・・・」などと、考えているとしたら、大きな間違いです。 休日といえば、家でゴロゴロするか、「飯はまだか」「風呂は沸いたか」などと言うだけで、妻としては、おそらくイラッとしていたのではないでしょうか。 定年退職を迎えれば、それが毎日のことになるわけですから、妻のストレスは、さらに強まってしまいます。 もちろん、夫にも言い分はあるでしょう。 しかし、ここは人間関係の初心にかえって、新婚当初のように、何をしてくれても素直に「ありがとう」とひたすら感謝の言葉を投げかけることです。 人間関係で良好な親密度を増すためには、感謝と褒め言葉しかなく、すべてはこれに尽きると言ってもいいぐらいです。 朝、妻が新聞を手渡してくれたら、大きな声で「いつもありがとう」と言ってみましょう。また、食事の用意ができたら、「今日はご馳走で、美味しいそうだなあ」「おっ、これはうまい」と言ってみるのです。 最初は、あなたのほうが照れるかもしれませんが、これらのひと言によって、妻の気分はよくなり、これまで以上に心の隔たりがなくなるものです。 さらに、リタイア後は、言葉だけでなく、家事の手伝いも少しするようにしてあげれば、妻の心はどれだけ晴れやかなものになることでしょう。 |
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