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老後の人生を夫婦二人で楽しみながら過ごせたらどんなに幸せなことでありましょうか。 そのための基本となるのが、まずは、子どもや周囲に迷惑をかけない生き方をして、できるだけ金銭的な自立をしておくことが大切です。 子どもや家族に迷惑をかけながら、幸せな生き方など決してできるわけではなく、子どもの世話になれば、遠慮もあるだろうし、自分の好きなことを自由にできる環境にもなりません。 自立するための基盤は、やはり金銭的な面で自分の生活は自分で何とかできるということにかかっており、その原資は年金と退職金などの蓄えが中心になります。 公益財団法人生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(平成22年度)によりますと、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と思われる最低日常生活費をみると、平均額は月額で22.3 万円で、さらに経済的にゆとりのある老後生活を送るための費用として、老後の最低日常生活費以外に必要と考える金額の平均は月額で14.3 万円となっています。 ですから、老後に、ゆとりある生活をするためには、夫婦二人で月に平均36.6万円が必要になるというわけです。 「そんなに必要なのか、今後どうしよう」「その程度なら、何とかなりそう」「とてもじゃないが、準備できない」などと、個人の事情によっていろいろな思いがあるでしょうが、いずれにしても、持っている範囲でやりくりするしかありません。 そこで、自分が退職したら、資産を減らさずに、どれぐらいの自由に使える金額が月にあるのかをしっかりチェックしておきましょう。 まず、資産がどれぐらいあって、そしてキャッシュフローとして月々どの程度お金が入ってくるのかを正確に知っておくことが必要です。 それができれば、次は、自分たちの今までの生活状態を守るのに、最低限の生活に必要な経費を計算すると、自然と残りのゆとりに必要なお金が算出されるはずです。 そのゆとりの金額の多寡によって、余裕があれば、海外旅行もいいでしょうし、そこまでできそうでないなら、国内の温泉旅行でも考えられると良いでしょう。 それも無理だなあと思っている人なら、月に一度の贅沢な食事をするのもいいでしょう。 いずれにしても、老後の生活資金は、これまでの積み重ねであるので、自分の老後資金に見合った生活をすることが大切です。
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