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★ 保険の利率と預金の利率は意味が違う Cさんは50歳。一人息子が大学を卒業したこともあり、最近は自分の老後資金について考えるようになりました。堅実な性格で、株式投資の類は経験がありません。住宅ローンもあと2年ほどで終わる予定です。 コツコツ貯金をしてきましたが、あまりに金利が低い定期預金には不満を持っていました。かといって元本割れの可能性がある金融商品には、お金を投じる気になれません。そんなとき同僚から「貯蓄性のある保険商品なら利率が1.5%もあるからいいよ」といわれました。 調べてみると、さまざまな生命保険会社が貯蓄性のある保険商品を出していることがわかりました。たしかに同僚が言っていたように「1.5%」と書いてありますが、「予定利率」と書いてあります。 気になって調べると、「支払われた保険料のうち、保険会社の収益部分などを差し引いた部分を運用するときに約束する利率」だとわかりました。予定利率より実際の利率はもっと低くなるのです。 当初は、貯金から300万円を一括で払う「一時払い」で「個人年金保険」に入ろうと思いましたが、2つの観点からCさんは思いとどまりました。 ひとつは60歳までの10年間に途中解約すると、元本割れの可能性があること。もうひとつは、今後インフレになった場合に低い利率が適用され続けることでした。 結局、Cさんは日頃から親しみのある定期預金に預け入れることにしたそうです。 貯蓄性のある保険に入るときはリスクを把握してから!
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