定年退職後の年金で、健康で長生きする老後を送るには、体調管理と国民年金・厚生年金、相続・贈与の仕組みも知っておこう

Menu ▼
このサイトのメニュー一覧
(外部リンク)おひとりさまの老後対策
(外部リンク)うつ病の診断・原因・症状・治療
(外部リンク)お金の貯め方・使い方・増やし方
トップページ

@ 男性の場合




厚生年金の金額は、給料に応じて支払ってきた保険料と支払った月数から計算をしますが、いくつか注意点があります。

@ 給料を今の金額に置き換える

30年前の200万円と今の200万円では、当然価値が違います。そのため、年金額の計算にあたっては「再評価率」というものを使い、当時の給与を現在の水準に置き換えて計算します。

A ボーナス分の考え方

2003(平成15)年3月までは、厚生年金の保険料は、月給からのみ控除され、ボーナス分は控除されませんでしたが、2003年4月からはボーナスからも保険料が控除されるようになりました。

そのため、もらえる厚生年金額を計算する際も、2003年3月までと4月以後とではボース分も含める、含めないの差があります。

また加入月数に応じて老齢基礎年金(国民年金)も支給され、条件を満たす配偶者や子どもがいる場合は、加給年金や振替加算も支給されます。詳細な額は「ねんきんネット」などで確認しましょう。

【厚生年金の経過的措置】

厚生年金制度に加入している人は、通常の厚生年金に加え、経過的加算が支給されます。

経過的加算とは、厚生年金の加入月数に応じて計算される金額(上限40年)が国民年金に比べて高いため、その差額を埋めるためのもので、65歳から支給されます。

20歳以上60歳未満の間の厚生年金加入月数が40年未満で、国民年金の対象外となる20歳未満や60歳以降などに厚生年金加入月数が多いと金額が増えやすくなります。

また、厚生年金は加入期間が1ヶ月しかない人でももらえます。ただし、特別支給の老齢厚生年金(65歳までもらえる年金)は1年以上の加入期間がある人が対象になります。

国民年金は自分で加入手続きや保険料の納付をしなければいけないため、転職などで未納期間ができてしまうことが起こりえます。

未納期間がある場合は、任意加入制度や、5年間さかのぼって納付できる後納制度を使いましょう(5年間の後納は2018(平成30)年9月までの特例措置)。

なお、ここで紹介する年金額は、2017年2月現在の制度に基づいたものです。



@さんの事例
・ 大学卒業後すぐ就職
・ 60歳で定年退職
・ ボーナスが多め
・ 在学中の国民年金未納なし
@さんは下のAさんと年収はほぼ同じですが、Aさんとは給与額とボーナス額に違いがあるため、もらえる年金額にも差が出ます。@さんはボーナス分が多いぶん給与額が好くないため、Aさんよりも年金額は減ります。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 150万円 50万円 200万円
30代 250万円 80万円 330万円
40代 350万円 100万円 450万円
50代 450万円 150万円 600万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
7.3万円 ーー 7.3万円
2022年 65歳 7.3万円 6.5万円 13.8万円


Aさんの事例
・ 大学卒業後すぐ就職
・ 60歳で定年退職
・ 65歳まで嘱託勤務(厚生年金未加入)
・ 在学中の国民年金未納なし
@さんとAさんは年収は同じ金額ですが、ボーナスの額に差があり、それが年金額の差になっています。
年収に占めるボーナスの額が低いほうが年金額が増えます。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 180万円 20万円 200万円
30代 300万円 30万円 330万円
40代 400万円 50万円 450万円
50代 530万円 70万円 600万円
60代 216万円 ーー 216万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
7.9万円 ーー 7.9万円
2022年 65歳 7.9万円 6.5万円 14.4万円


Bさんの事例
・ 大学卒業後すぐ就職
・ 60歳で定年退職
・ 65歳まで嘱託勤務(厚生年金加入)
・ ボーナスが多め
・ 在学中の国民年金未納なし
60歳以降も厚生年金に加入し、高年齢雇用継続給付金を受給しているため、65歳前の厚生年金は一部停止されます。
60歳以降支払った厚生年金の保険料は、65歳で再計算されて年金額に反映されます。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 150万円 20万円 170万円
30代 300万円 30万円 330万円
40代 420万円 50万円 470万円
50代 530万円 70万円 600万円
60代 240万円 ーー 240万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
6.7万円 ーー 6.7万円
2022年 65歳 8.5万円 6.5万円 15.0万円


Cさんの事例
・ 24歳で大学卒業後すぐ就職
・ 60歳で定年退職
・ 65歳までパート(厚生年金未加入)
・ 在学中の国民年金未加入
退職後も働いていますが、厚生年金に未加入のため、65歳前でも厚生年金の停止はありません。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 180万円 20万円 200万円
30代 320万円 30万円 350万円
40代 450万円 30万円 480万円
50代 500万円 80万円 580万円
60代 120万円 ーー 120万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
8.1万円 ーー 8.1万円
2022年 65歳 8.1万円 5.8万円 13.9万円


Dさんの事例
・ 大学卒業後すぐ就職
・ 30歳で独立、フリーランサーに
・ 40歳で再就職
・ 60歳で定年退職
・ 在学中とフリーランサー時代は国民年金未加入
国民年金の未加入期間が長く、厚生年金の加入期間も身近いため、年金額が低くなります。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 180万円 20万円 200万円
30代 ーー ーー ーー
40代 360万円 100万円 460万円
50代 500万円 80万円 580万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
5.8万円 ーー 5.8万円
2022年 65歳 5.8万円 5.3万円 11.1万円


Eさんの事例
・ 高校卒業後すぐ就職
・ 63歳で定年退職
・ 高年齢雇用継続給付金あり
63歳で退職し、長期特例(厚生年金加入期間が上限40年のところ44年加入)に該当するため、63歳から定額部分の厚生年金が支給されます。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 100万円 20万円 120万円
30代 200万円 50万円 250万円
40代 320万円 80万円 400万円
50代 400万円 100万円 500万円
60代 180万円 ーー 180万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
6.5万円 6.5万円 13.0万円
2022年 65歳 6.5万円 6.5万円 13.0万円


Fさんの事例
・ 大学卒業後すぐ就職
・ 60歳で定年退職
・ 65歳まで嘱託勤務(厚生年金加入)
・ 高年齢雇用継続給付金あり
・ ボーナス多め
・ 在学中の国民年金未加入
ボーナスが多いため、厚生年金の額が同じ年収の人より少なくなります。65歳まで働いているので、65歳までは年金の一部が停止されます(ただし、労働条件によっては一部停止されないこともあります)

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 150万円 50万円 200万円
30代 250万円 100万円 350万円
40代 350万円 150万円 500万円
50代 450万円 200万円 650万円
60代 240万円 60万円 300万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
6.4万円 ーー 6.4万円
2022年 65歳 8.3万円 6.5万円 14.8万円


Gさんの事例
・ 26歳で就職
・ 20歳〜25歳の間国民年金未加入
・ 60歳で定年退職
就職年齢が遅く、国民年金の未納期間もあるため、厚生年金・国民年金ともに支給額が低くなります。

年収の推移
  月給×12ヶ月 ボーナス(年収)  年収
20代 130万円 20万円 150万円
30代 220万円 30万円 250万円
40代 260万円 40万円 300万円
50代 350万円 50万円 400万円
60代 240万円 ーー 240万円

もらえる年金額  
  年齢 厚生年金 国民年金 月額合計
2020年
U
2021年
63歳
U
64歳
5.2万円 ーー 5.2万円
2022年 65歳 5.2万円 5.5万円 10.7万円



定年退職前後の手続きとスケジュール
 よく分かる年金の手続きの基本
@ 年金をもらうまでの手続きの基本
A 「ねんきん定期便」の見方を知っておこう
B 「ねんきんネット」で自分の年金額を確認する
C 年金請求書の提出から年金証書が届くまで
D 年金受給後も、さまざまな手続きがある
【年金にまつわる不安Q&A】
Q1 再就職したら、年金支給額が減らされる?
Q2 未納期間があって年金を満額受け取れないときは?
Q3 貯金が心もとないので、60歳から年金をもらいたい
Q4 国民年金だけでは心配ですが、何か方法はないの?
Q5 国民年金の保険料を安くする方法はないの?
Q6 離婚した場合、年金はどうなるの?
 
 あなたがもらえる国民年金・厚生年金
@ 男性の場合
A 女性の場合

★おひとりさまの心構えと老後の対策
★睡眠・快眠で健康・美容・ダイエット
★古歌による人生の羅針盤
★生活習慣病と疲労ストレスの解消法
★一生お金に困らない貯め方・使い方
★恋愛、結婚、離婚問題の根本的解決法
★介護保険の徹底活用
★うつ病の診断・原因・症状・治療と接し方
★結婚できる女性・できない女性の特徴
★怖いほど当たる四柱推命
★怖いほど当たる四柱推命(実例診断多数)