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シングルシニアの場合に問題なのは、元気なうちは良いでしょうが、健康状態が悪くなったり、足腰も立たなくなって入院したり介護施設にはいらなければならないような場合には、予想外のお金が必要になることです。 親の財産を受け継ぐとか、あるいは親族に囲まれた生活をしているようなら、比較的安心できますが、それでもイザという出費のためには、働けるうちはいつまでも働き続け、収入を確保して、できるだけ預貯金の取り崩しを減らすようにしなければなりません。 そうしないと、もし、病気などで倒れたら、あなたの面倒を見る人がいないのですから、家政婦さんを雇うとか、入院することも必要になるから、そのための費用はあらかじめ用意しておく必要があります。 そのあたりが二人以上の世帯で生活している人と、シングルシニアで生活している人との大きな違いです。 確かに一人暮らしの人は、自由気ままで、誰に気兼ねすることなく、のびのびと生活できますが、それはあくまで、若くて元気がよいときであり、60歳以降は生活のリスクは非常に高まり、住居の確保から保険なども備え、そして余裕資金を持っていなければ、安心した老後は送れません。 なお、お金がすべてではありませんが、お金で解決できることもたくさんあります。 それと、孤独死にならないように、普段から近所や友人とのコミュニケーションを図りながら生きがいを見つめ、また精神的に充実した日々を送るように若いうちから訓練していなければなりません。 注意しなければいけないのは、人間は孤独になれば、人が恋しくなって近づいてくる人をすぐに信用してしまう傾向があり、そのために、どれだけ多くの独居老人がお金を騙し取られたことでしょう。 お金も大切ですが、それ以上に身近に相談相手がいることのほうが、もっと大きな財産であることを知っておきましょう。 |
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