定年退職後の年金で、健康で長生きする老後を送るには、体調管理と国民年金・厚生年金、相続・贈与の仕組みも知っておこう

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@ 定年後、投資するか、しないかを考える


【ここがポイント】
・ 投資をすれば、お金がお金を生んでくれる
・ 定年後に大きな損失をするとその後の挽回が難しい
・ 投資をするなら、投資商品について理解することが大事



★ お金はお金を生むが資産運用はリスクがある

定年後、まとまった額の退職金をもらっても「預貯金の金利は低い」と考える人が多いでしょう。一方で虎の子の老後資金ですから、「元本割れする商品」への投資は怖いと考える人も多いはずです。リターンを求めれば、リスクはつきものです。高金利で低リスクの商品はありません。

長生きすれば、その分お金がかかります。しかし、いつまで生きるかはわかりません。定年後、20年生きる想定で老後資金を試算して資金が足りていても、30年生きれば不足するかもしれません。

一方で、お金は上手に利用すると、お金を生んでくれます。
退職金をタンスに入れても増えませんが、銀行に預ければ、低金利とはいえ少しは増えます。


★ あなたが損をしても金融機関は助けてくれない

若いときであれば多少の損をしても働けば挽回できますが、定期収入が減少する定年後は挽回が難しくなります。

その点で適切にリスクを管理しながら投資する必要性は、現役世代に比べて大きくなります。

たとえば、退職金が銀行口座に入金されると、銀行や証券会社が電話や自宅訪問などで投資を勧誘してきます。

しかし、勧誘の最大の目的は金融商品を売って、手数料収入を得ることです。そのあと、あなたが損しようと得しようと、彼らには関係ありません。損をして文句を言っても「投資は自己責任です」で終わりです。証券会社や銀行などを無条件に「信用できる」と考えるのは危険です。

商品がわからないまま、金融機関の言いなりに退職金を投資した結果、大損した人は少なくありません。購入後に金融機関は「今が売りどきです」とは教えてくれません。投資をするなら、その商品を理解し、その後の相場の動向などを勉強する姿勢が必要です。

基本的には、使わないまとまったお金は投資したほうがいいでしょう。しかし、投資は人によって向き不向きがあります。「投資に向いていない」と思うなら無理に投資をしないほうが無難です。



投資するか、しないかを考える
START 老後資金が足りている YES

【A】 投資をする必要なし
老後資金が足りているなら、大切なお金をリスクにさらす必要はない。投資が好きなら余裕資金の範囲内で。
NO
 
投資経験がある YES
YES
【B】 投資をしてもOK
大きなリターンを狙うと、リスクが大きくなる。分散投資などを行って適切なリスクコントロールを。
NO
過去の経験から自分が投資に向いていると思う NO
【C】 投資はしない
自分でも気づいているように投資には向いていない。大きく増やすのではなく預貯金や国債などで手堅い運用を。
経済・金融の勉強する気がある NO
 
 
YES
 
【D】 投資を始める前に勉強
すぐに投資を始めるのではなく、まずは勉強を。最初は少額から始めていき、向き不向きを見極めよう。
※ 投資をするなら老後資金が「減る」可能性も考慮す
投資には向き・不向きがあります。株式などの大きなリターンを望める投資を始める際に「お金が増えそう」と期待する人も多いですが、減らしてしまう人が多いのが現実。老後資金を大きく減らすと、その後の生活に重大な支障をきたす可能性があることを考慮して投資を始めよう。 

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