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退職後の人生を楽しめるか、楽しめないかは、あなた自身の考え方ひとつであります。 仕事をリタイアする頃には、精神的にも肉体的にも下り坂がきており、それは否定のしようもありませんが、それによって「これからの人生は、たいしたことは何もできないだろう」などと否定的に捉えたら、それこそつまらない人生になるでしょう。 たとえ肉体的な若さは失っても、これまでの人生で鍛えられた忍耐力や根性、あるいは何ものにも代えがたい豊富な知識があるわけですから、それを前提にすれば、やりたいことは見つかるし、そこで存在をいぶし銀のように輝かせることだってできるはずです。 あなたの人生には、いたるところに楽しみの入った宝石箱が置かれているのです。 リタイア後と現役時代のもっとも大きな違いは、いうまでもなく、もてあますほどの時間があることでしょう。 仕事をしているときなどは、時間の使い道を考えるような余裕などなく、否応なく仕事に追いたてられて勝手に時間が進んでいたでしょうが、リタイアすると、時間に追い回されることはなく、「これをやりたい」と思えば、思い立ったが吉日で、好きなときに好きなように始めたらいいのです。 こんな時間の贅沢がこれまであったでしょうか。 時間はあなたの手中にあるのです。 ただ、問題になるとすれば、とりたててやりたいことが見つからないケースかもしれません。 仕事に打ち込んでいたあなたなら、急に仕事以外に人生の目標や夢を持てといわれても、とまどってしまうかもしれないし、何も考えずボケーと過ごす時間は苦痛になるかもしれません。 しかし、焦ることなど何ひとつないのです。まずは「時間は自分のものだ、贅沢に使ってやろう」と腹をくくってしまうことです。 新聞をじっくり読むのもよいし、これまで買いためていた本を整理しながら飛ばし読みをするのもいいし、気分転換にぶらりと山を散策するのもいいでしょう。 DVD三昧の一日があってもいいでしょう。 これを贅沢と言わないで、何が贅沢と言えるのでしょう。 |
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