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現役時代は、自分がスケジュールを無理に立てなくても、勝手に仕事のスケジュールが入っており、それにしたがって日々過ぎていたのではないでしょうか。 それがリタイアしますと、自分で時間管理をしなければ、だれも時間管理をしてはくれません。そうなると、ただ何の目的もなく、一日一日がのんべんだらりと過ぎ去っていくだけで、大事な時間がムダに終わってしまいます。 時間をムダにしないためには、自分が日ごろからやってみたいと思っていたことを何でも書き出してみることです。 そうすれば、自分の目標なり目的が少しずつ見えてきます。 たとえば、 「明日は、あの店の蕎麦が食べてみたい」 「今までやってみたかった、囲碁を習ってみよう」 「夏には、山登りをしてみよう」 「独りになっても不自由しないように、料理教室にも通ってみよう」 「趣味でやっていたギターを教えよう」 などなど。 このように、自分のやってみたいことをリストアップすれば、すぐにできる目標と中長期で考える目標が明確になり、そのための実行計画も自然と組み立てられてくるものです。 明日、蕎麦を食べたいのなら、「何時に起きて、車でどう走ればよいのか、何時ぐらいに到着するのか」など、一日の計画性が生じてきます。 夏に山登りをしたいのなら、ひとりでは危険ですから、「どういうサークルに入ってどういう訓練を受けたらいいのか」など、事前に調べで、中長期的な計画を立てることも必要になります。 こうなると、毎日が暇ではなくなり、人生にいろいろと目標ができ、それがやりがいとか生きがいにつながって、充実した日々になるのです。 それと何よりも、感情に変化のない単調な日々は、老化を早めますが、目標を掲げ、少しでもいつもとちょっと違う感情、たとえばうれしい思いや楽しいと感じるシーンが多くなればなるほど、気持ちが若返るものです。 また、目的を明確にすれば、それを達成するためには、自分ひとりで完成できるものはなく、人とのコミュニケーションも大切になりますので、孤独感も薄れるでしょう。 |
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