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何はともあれ、老後を楽しく過ごすためには、健康が第一です。 健康があってこそ、旅行も好きなだけ楽しめ、グルメにもなれるのです。 ただ、健康が大切だといっても、健康づくりに毎朝ウォーキングをすることを日課にでもすると、それが義務感になって苦痛になることがあります。 朝早く起きて、ウォーキングでもしてみれば分かりますが、足早に黙々とジョギングやウォーキングに精を出している人がこんなにも多いものかと驚かされるはずです。 この人たちは、おそらくやむにやまれず健康管理が第一と考え、わき目もふらず、ただひたすら両手をしっかり前後に振りながら、ひたすら歩いているのに気がつくはずです。 こうなると、健康づくりを楽しんでいるというより、責任感とか義務感みたいなもので、何か追い詰められたような悲壮感が漂っているようにも見受けられます。 健康づくりは大切ではありますが、毎日をいかに楽しく過ごすかということに力点を置けば、やはり歩きのなかにも四季折々の楽しみを見つけて歩くことができれば、これにこしたことはありません。 あるいは、ウォーキングコースに何かひとつ、楽しみにできるスポットを見つけるのもいいでしょう。 たとえば、あなたがコーヒー好きなら、ウォーキングで一息つきたいところに、おいしいコーヒーを出す喫茶店でもあればいうことないでしょう。香り高いコーヒーを味わいながら、小鳥の声に耳を澄まして、憩いのひと時を味わえれば、ウォーキングも最高でしょう。 これなら、あなたも、毎日楽しみながら、ウォーキングする習慣が自然と身についてきます。 また、自然と親しむようなウォーキングもオススメです。 コースの途中にある木々や草花などを観察するのです。毎日、同じ場所の同じ道端で草花を眺めていれば、小さな変化に気づき四季を感じ取ることができるでしょう。 双葉から出た芽は、少しずつ開いていき、やがて蕾を膨らませて可憐な花を咲かすでしょう。 命の営みであるわずかな変化を感じるのは、大きな楽しみになるはずです。 「人間もこの大自然に、草花と同じように生かされているのだなあ」という実感するのも、老後を力強く生きる上では、大きな心の励みになるものです。 たしかに健康に良いウォーキングには、足早に歩くとか、それなりの歩き方とかルールというものがあるのでしょうが、人間はそれ以上に心の健康にも留意して欲しいものです。 |
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