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仲間といっしょに旅行に出かける、趣味の釣りで遠くの沖合いまで船で行く、あるときには、昔の仲間と会って酒を酌み交わすなど、連れ立って何かをする仲間がいると、老後の楽しみを深めてくれることは間違いないでしょう。 もちろん、仲間同士の楽しみもいいけれど、仲間が集って何かをしようとする場合、必ず、日程と時間調整が必要になることであり、これが自分の行動を制約してしまうことになりやすいのです。 たとえば、急に思い立って、釣りの誘いをするにしても、あるいはゴルフの誘いをするにしても、誘った仲間の都合がつかなければ、計画はご破算になってしまいます。 このように、仲間と何かことを始めようとすれば、日程調整が必要になり、自分の思い通りにはならないということです。 退職すれば、自由時間は持て余すほど増えますので、まずは、自分のペースでうまく時間を使えるようになることが大切で、そのためには、ひとりの時間を自由に楽しむことを見つけることです。 どうしても、組織生活で慣れてきた関係上、仲間がいないと、つまらないと思い込んでいる人が多いようですが、実際にひとりで行動してみると、思わぬ喜びを発見することだってあるはずです。 あなたは思いついたまま、いつでもどこでも自由気ままに行けるということは、何ものにも代えがたい宝物です。 あなたが、朝刊を読んでいて、おもしろそうな映画をやっていたら、そのまま映画館に直行することだってできるし、あそこの寿司がおいしいと聞けば、早速出かけていって、自分の食べたいネタを注文すればいいのです。 誰にも気を使う必要はないのです。 あるいは、街中に住んでいるのであれば、お酒が恋しくなることだってありますが、そんなときには、近くの行きつけの小料理屋にでもふらっと顔を出して、女将と談笑して時間をつぶすのも粋な時間の使い方です。 仲間との遊びではないため、思ったことがすぐに行動に移せるため、それだけでも生活を活性化させることができ、人生を楽しむことができるでしょう。 人間は、遊び心がなくなると、老いを早めますが、遊び心の旺盛な人は、いつまでも心と体の若さを保つことができるのです。 |
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