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現役時代はおしゃれをしなくても、スーツがあれば、それでよかった。 朝目が覚めると、いつものように顔を洗って歯を磨き、朝食は急いで食べ、いつも決まった電車かバスに乗って、出勤していたものでしょう。 こういう習慣を30年以上も続けていれば、おしゃれなどする必要はなかったはずです。 しかし、リタイア後は、スーツ姿になる必要がなくなって、一変します。 毎日が日曜日という状態が死ぬまで続くことになり、大きな感情変化もなく、日々、何をすることもなく過ぎ去ってしまいますが、そんな日々がくり返されていたら、だんだんと気力面が衰えていくしかありません。 そうならないためにも、自分でしっかりした目標を定めて、そうした変わり映えしない日々から脱却する必要があります。 目的などは何でもよく、日々の生活に変化を与えることが大切なのです。 たとえば、定年を迎える頃になると、中学、高校、大学の同窓会の知らせが届くようになりますので、積極的に参加するのもいいでしょう。あるいは、これまで親しくしていた仲間から「月に一度ぐらいは集まって飲み会をしようよ」なんて誘いがあったら、おおいに賛同するといいでしょう。 また、パソコン教室や詩吟教室などのカルチャー教室に通うのもいいし、カラオケ教室だっていいものです。 場所は自宅近辺では新鮮味がないので、できるだけ街中のにぎやかな場所を選ぶのがよく、平凡な日常生活とは違って、適度に心が刺激されて若返ります。 にぎやかな場所に出かけると、新鮮な空気に触れるだけでなく、若くて楽しそうなカップルや、ファッション豊かな若者を見るだけで、自然と新鮮な気分になるものです。 人は社会と切り離されると、大きな孤独感を感じるものですが、そんな気持ちを一瞬、吹き飛ばしてくれるのではないでしょうか。 街中では、あなたも見られていることを意識しながら、しっかりオシャレをして出かけることです。 タンスに釣り下がったままのスーツでも、新しく買い求めたジャケットでも、ふだんは手を通す機会の少ない服装でシャキッとするのです。大切なのは、メリハリのない日々からの脱却なのです。 |
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