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定年を間近に迎えるようになりますと、中学校とか高校の同窓会の誘いがあるものです。定年を機に、昔の懐かしい仲間と会いたいという気持ちが強まるからでしょう。 その同窓会に出ますと、みなそれなりに風格が出ているものですが、老け方でいえば、本当に爺さんのようになっている人もいるかと思えば、まだまだ50歳ぐらいの雰囲気を漂わせている人もいます。 まずはその当時のマドンナに目がいきますが、その変貌ぶりに見ないほうがよかったと思うこともしばしばです。 一方では、同級生とは思えないような若々しい人もいて、「本当にこんな同級生いたのか」と問い返したくなるほどです。 この若々しさを保っている人と、老けてしまった人との差は何かと考えると、やはりその人の置かれた仕事環境にあるようです。若々しい人は、若い人と接することが多い学校の先生であったり、キャリアウーマンで保険のセールスをしていたり、マスコミ関係や美容師などで活躍している人が多いようです。 要は自分の年齢にあった人と仕事をしているのではなく、自分の価値観や自分の年齢とは関係ない人たちとつき合っているケースが多いです。 高齢者の中にも高齢者と会話をするのを嫌がる人がいますが、これは高齢者のなかにいると病気の話とお墓の話だけで気が滅入ってしまうからだそうです。 あなたの若かった頃を思い出してみてください。 若いときは、だれだってアドベンチャー精神が旺盛で、行き過ぎやりすぎのところはあっても、そのときに得た知識や経験を自分のなかに取り込んでいって、いつも脳を刺激しては活性化していたのです。 しかし、年齢を重ねてくると、少しでも先が見えてくるため、冒険的な気持ちを失って、自分の利益になることや役に立つかどうかで、ものごとを判断するようになってしまうのです。ですから、同年代の人とのつき合いでは、同じような発想しかできないため、脳が刺激を受けることが少なくなります。 そんなとき、若い人とのつき合いがあると、結果の良し悪しを考えず突っ走ってしまったり、あるいは突拍子もないアイディアや発想をしたりしますので、いつもハラハラドキドキで脳が刺激されて活性化するのです。 最近は、心はお年寄りという若者も多いようですが、いくつかある居場所のひとつに若者がいる場所があると、心のエンジンも回転し始めます。 |
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