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あなたの現役生活では、一般的にまじめで常識的な人とつき合ってきたのではないですか。 常識的で当たり前のことを言う人間とのつき合いは、第二の人生ではプラスになる要素が少ないので、できるだけ避けるのにこしたことはありません。 常識的な人ほど話がつまらないし会話をしていても、何の面白味もありません。現役時代なら、仕事上いやでも聞いていたかもしれませんが、第二の人生では無理をしてまでつまらない話を聞く必要はないのです。 第二の人生はアクがあって非常識に見える人にこそ、人生の醍醐味を教えてくることが多いのです。 政治の世界でも、民主党の前原誠司氏や岡田克也氏などより、いまならやはり橋本徹大阪市長や石原慎太郎氏の話のほうが面白いでしょう。 なぜ面白いのかといえば、一見非常識なことを平然と言っているからであり、しかも、だれもがそうだと思っていても、なかなか口に出せなかったことを気持ちよく代弁してくれるからです。 真実とは、あるいは真理とは何かということを、われわれの胸に突き刺してくるのです。 宗教家の中でも、鎌倉時代の親鸞聖人などは戒律厳しい掟の中で、肉食妻帯を平然とやってのけましたが、こういう非常識な人の信念とか心情を聞いてみたいところです。 こういう常識離れした僧侶であったからこそ、いまだに多くの信者がいるのではないでしょうか。 確かに小学生や中学生のあいだは、常識のある先生に教えてもらったり、友だちでも破天荒な人より、落ち着いた分別のある人のほうが良いでしょう。 しかし、人生も後半に差しかかってきますと、つき合う期間も短くなるわけですから、どこかが抜けているか、常識を破るようなパワーを持っている人のほうが、自分自身の人間性を大きくしてくれます。 あなたも50代ぐらいになりますと、社会常識はいやというほど身についているので、「戦争反対、増税反対、憲法改正反対、原発反対」などと声高々に唱えている人よりも、もっと違った視点から解説したり説明してくれる人のほうがよほど魅力的で面白いのではないでしょうか。 一見、破天荒なことをしたり、常識破れのようなことを言う人は、相当の勉強家である人が多いので、そういう人と話を合わせるためには、あなたもしっかりと読書をしておく必要があるますよ。 |
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